撮影者：管理人 撮影場所：守山駐屯地
撮影者：ノイズメーカー様 撮影場所：霞ヶ浦駐屯地
撮影者：管理人 撮影場所：春日井駐屯地
撮影者：みうら様 撮影場所：宇都宮駐屯地
撮影者：管理人 撮影場所：今津駐屯地
撮影者：管理人 撮影場所：伊丹駐屯地
撮影者：管理人 撮影場所：豊川駐屯地

「機関室上面」

タミヤ製キットで「小ハッチ」について説明します。 守山、春日井、豊川の展示車両は、中央列の先頭「１」のルーバーに 左列「Ｌ３」のような「小ハッチ」がありません。 これは初期生産車の特徴と考えて良いでしょう。 TAMIYA製キットのように、中央列「１」ルーバーに「小ハッチ」が 付いた車両のほうが多く見かけます。 「Ｌ３」の小ハッチにはオイル給油口とそのレベルゲージがあり、 「１」の小ハッチは機関室内の水抜きレバーを操作するハッチです。 「Ｌ４」と「Ｒ４」の丸い小ハッチは燃料タンク給油口です。 ここにもレベルゲージがあります。

そのオイル給油口の小ハッチですが、どうやら極初期型、初期型、後期型の３種の違いがあるようです。 まずは初期型、ＳＴ−００８９号車です。 初期型の小ハッチは４枚のルーバーにまたがっており、５枚目のルーバーはロック部を取り付けるための板で塞がっております。 後期型の良い画像を撮っていないので雑誌の助けをお借りします。「グランドパワー０３年１１月別冊号」の紙面をパチリ。 後期型の小ハッチは３枚のルーバーにまたがっており、４枚目のルーバーが塞がっております。 裏から見たところ。さらに良く解ります。ヒンジはルーバー裏に溶接されてますね。 解説には「燃料タンクの給油孔」と書かれていますが誤りです。これはエンジンのオイルパン付近まで繋がっているものです。 そして極初期型。雑誌「丸」に神宮外苑をパレード中の９０−０００５（ＳＴ−０００５）号車を上方から撮った写真がありまして、 不鮮明ながら機関室上面にこの給油口の小ハッチらしきものが全く見えない点に気付きました。 そういえばウチにはＳＴ−０００８号車の画像が有った事を思い出し確認するとご覧の通り、小ハッチが存在しません。 おそらく、先行量産車と言える最初の量産車ＳＴ−０００５号車〜ＳＴ−００１４号車にはこの小ハッチが無いのでしょう。 小ハッチのルーバー枚数はファインモールドのキットを作っていて気が付きました。 このキットは、ルーバーに隙間を設ける為に多少寸法的なデフォルメがあるらしく、またロック部の塞ぎ板もありませんが、 概ね正しく初期型小ハッチのフォルムを再現していると言えましょう。 こちらはタミヤ。ルーバーの枚数を数える事は出来ませんが、ルーバー１枚分短くなった後期型のフォルムを正しく再現していると言えましょう。 この他、両キット共に燃料タンク給油口の丸い小ハッチのヒンジ位置に問題を抱えているのですが、これはまた機会を改め、キット検証の頁にて。

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